土地のリサーチやフィールドワークによって見出したその地域固有の歴史的・地形的な “軸線” を光の線で表現する齋藤精一のプロジェクトシリーズ「JIKU」。
これは、2017年7月、福岡県朝倉市・東峰村及び日田市北部が甚大な豪雨被害を受けたことをもとに、復興を目指す日田市水害復興芸術文化事業『日田の山と川と光と音』(2018年)において初めて実施。以降、日本各地に展開し、それぞれの地域のリサーチをへて、その土地の記憶の可視化を試みている。
[ALTERNATIVE-STATE #7] Distorted『JIKU』#023 D-1|BEPPU(TOP画像)
本作品では、別府の目抜通りのひとつである駅前通り上空に、一筋の光の軸を出現させている。
温泉観光地として発展してきた別府の市街地には、新旧の建築物や商店が混在しており、そこを行き交う人々もまた、市民や国内外からの観光客、さまざまな国と地域から移り住んだ人々と実に多様である。そのように背景も価値観も異なる私たちがともに歴史を振り返り、これからの未来を想像することができるような、そんな契機となることを願って作品を制作した。
公開:2025年2月
主催:混浴温泉世界実行委員会
別府市制100周年記念事業
令和6年度 文化庁 文化資源活用推進事業
Credit
アーティスト:齋藤精一 (Panoramatiks)
ディレクター:山出淳也 (Yamaide Art Office 株式会社 代表取締役)
プロジェクトマネジメント:久保 優梨子、家入健生、堀切春水 (NPO法人 BEPPU PROJECT)
リサーチ・設計制作:河村佳祐 (Panoramatiks)
制作スタッフ:石橋 素(Rhizomatiks)、西本桃子 (Rhizomatiks)
施工:株式会社 王子全機、鬼塚電気工事 株式会社、株式会社 九電工
これまでの展示風景







